ブログ
2023.03.28
彩りある表現あそびから動き出した心と身体(2歳児クラス)
1歳児クラスの頃から色水遊びが大好きで、「この色をつかいたい!」という自分の"好き"を見つけていたからか、
お絵描きの時には自分の好きな色をつかってお絵描きを楽しんでいました。
何度も描く経験が増えていくと、
「でんしゃ!」
「〇〇くん」
「ママ!」など、
自分の描きたいものを描くようになってきました。
そこで、保育士はその日のうちに作品に子どもたちの思いや様子を描いたメッセージを付けて飾りました。
そうすることで、自分の描いた絵を具体的に認めてもらい、その喜びが更なるお絵描きへの意欲に繋がっているようでした。
さらにお絵描きへの興味が広がるようにと、クレヨンに霧吹きで水をかけてみたり、絵具で絵を描く経験もしてみました。
すると、"色が混ざると綺麗"ということに自分たちで気づき、自分体の絵にも"彩り"が生まれるようになりました。
"表現"することがもっと広がるようにと、色鉛筆で描く活動をしました。
すると、
「クレヨンは大きい(太い)のに、色鉛筆は細くなった」
という気づきも生まれました。
細かく絵が描けるようになったことで、"観察して描く"という経験もしてみました。
実際に見ながら描くことで、実際の色と照らし合わせて描く姿もあり、
「これ、この色だよね」
「この色とこの色を混ぜてみよう」
と工夫する姿もありました。
さまざまな自然物や虫を観察して描く中で、「はたらくくるまを描きたい」というお友だちがいました。
そこで、いつもの散歩道でよく見かけるフォークリフトのある会社のおじさんに許可をもらうと快く承諾していただき、フォークリフトの写真を撮らせてもらいました。
上手にかけたので、「フォークリフトのおじさんに見せたい!」という思いになり絵を見せに行くことにしました。
身近な人以外に見てもらうことは自信が必要です。
"見てもらいたい"という思いに繋がったことが嬉しく思いました。
フォークリフトのおじさんとの距離が縮まってきたからか、今度は「フォークリフトに乗りたい」という思いを持つようになりました。
そして自分たちで
「のせてください」
とお願いをし、快く乗せていただきました。
子どもたちにとって、フォークリフトのおじさんに自分たちでお願いをして乗せてもらったことが、良い経験になったようでした。
そこで、保育者同士で話し合い、「てがみがきたよ」という絵本をよんでみることにしました。
「手紙をもらうと嬉しいみたいだね」という話になると、子どもたちも「出してみたい」という思いに繋がりました。「誰に出そうか・・・?」
という保育士の質問に、「パパ」「ママ」という声が上がる中、「フォークリフトのおじさん」というお友だちがいました。
「フォークリフトのおじさん、お手紙もらったらよろこんでくれるかな?」
と子どもたち同士で話し合う姿も見られました。
字はまだ書けないので、みんなでお絵描きをして、手紙の完成!!
さぁ次は…
と子どもたちはどうするのか悩んでいる中、今度は「郵便」についての紙芝居を読むことにしました。
すると、子どもたちも
「ポストに出せばいいんだね!!」
と興奮気味。
しかし、次なる疑問が。
「ポストはどこだろう??」
ということになり、ポスト探しが始まります。
いつもの公園の散歩先までの道中でも「ないねー」とポストを探したり、普段はいかない方面へポスト探しに行ったり。
それでもポストはなかなか見つからず、あきらめていたところで、
「おうちの人に聞いてくる」
との意見が。
その旨をボードフォリオにも掲示し、保護者へも協力をお願いしました。
すると、次の日から
「〇〇でみつけたよ」
「おうちのちかくにあったよ」
「ラーメンやさんのところ」
「公園の横にあった」
などの情報を教えてくれました。
その中で、「消防署の前にあった」という有力情報があがりました。
「そこならわかる!!」とクラスでも大盛り上がり。
早速、消防署方面へ行くことに。
その結果無事にポストが見つかり、手紙を投函。
ホッとしたのもつかの間、
「フォークリフトのおじさんにちゃんと届くかな…」
と不安そうでした。
数日後。
フォークリフトのおじさんからお返事が届きました。
「おてがみありがとう」
という言葉に大喜びでした。
(こっそり折り返し用の手紙を同封しておきました)
<考察>
進級してすぐのころは、特にプロジェクト保育をすることを意識することなく、まずは好きな遊びを見つけること、じっくり楽しむこと、そこから自信を持てるようにすること、を大切に活動を進めてきました。
『好きなように描く→認められる→意欲→好きな色→混ぜる→彩り→好きなものを描く→自己表現→得意→社会と繋がり→感謝から手紙を描こうと思う→社会の仕組み(郵便)を知る→探索する楽しみ→利用できる喜びと自信』と繋がっていきました。
虫を育てること、働く車、ごっこ遊び、工作、自然物を使った遊びなど、もっと世界を広げられた可能性もあったと思います。
今回は一つのことを深めることを大切にしましたが、その一方で他の可能性を潰してしまっていたかもしれないと反省しています。
このプロジェクトを進めていく中で、
「人の自己肯定感は一人で作り上げることは難しく人との関わりの中で育つという。」
ということを思い出しました。
好きなこと、得意なことがあるから、自信を持って人と関わろうとし、学びや自己肯定感に繋がる、ということを今回学ぶことができました。
つまり、得意なこと、好きなことは豊かな成長の道を拓いてくれということです。これからも思いきり遊びながら子どもたちの自信の持てるものを見つけられるような保育をしてきたいと思います。
お絵描きの時には自分の好きな色をつかってお絵描きを楽しんでいました。
何度も描く経験が増えていくと、
「でんしゃ!」
「〇〇くん」
「ママ!」など、
自分の描きたいものを描くようになってきました。
そこで、保育士はその日のうちに作品に子どもたちの思いや様子を描いたメッセージを付けて飾りました。
そうすることで、自分の描いた絵を具体的に認めてもらい、その喜びが更なるお絵描きへの意欲に繋がっているようでした。
さらにお絵描きへの興味が広がるようにと、クレヨンに霧吹きで水をかけてみたり、絵具で絵を描く経験もしてみました。
すると、"色が混ざると綺麗"ということに自分たちで気づき、自分体の絵にも"彩り"が生まれるようになりました。
"表現"することがもっと広がるようにと、色鉛筆で描く活動をしました。
すると、
「クレヨンは大きい(太い)のに、色鉛筆は細くなった」
という気づきも生まれました。
細かく絵が描けるようになったことで、"観察して描く"という経験もしてみました。
実際に見ながら描くことで、実際の色と照らし合わせて描く姿もあり、
「これ、この色だよね」
「この色とこの色を混ぜてみよう」
と工夫する姿もありました。
さまざまな自然物や虫を観察して描く中で、「はたらくくるまを描きたい」というお友だちがいました。
そこで、いつもの散歩道でよく見かけるフォークリフトのある会社のおじさんに許可をもらうと快く承諾していただき、フォークリフトの写真を撮らせてもらいました。
上手にかけたので、「フォークリフトのおじさんに見せたい!」という思いになり絵を見せに行くことにしました。
身近な人以外に見てもらうことは自信が必要です。
"見てもらいたい"という思いに繋がったことが嬉しく思いました。
フォークリフトのおじさんとの距離が縮まってきたからか、今度は「フォークリフトに乗りたい」という思いを持つようになりました。
そして自分たちで
「のせてください」
とお願いをし、快く乗せていただきました。
子どもたちにとって、フォークリフトのおじさんに自分たちでお願いをして乗せてもらったことが、良い経験になったようでした。
そこで、保育者同士で話し合い、「てがみがきたよ」という絵本をよんでみることにしました。
「手紙をもらうと嬉しいみたいだね」という話になると、子どもたちも「出してみたい」という思いに繋がりました。「誰に出そうか・・・?」
という保育士の質問に、「パパ」「ママ」という声が上がる中、「フォークリフトのおじさん」というお友だちがいました。
「フォークリフトのおじさん、お手紙もらったらよろこんでくれるかな?」
と子どもたち同士で話し合う姿も見られました。
字はまだ書けないので、みんなでお絵描きをして、手紙の完成!!
さぁ次は…
と子どもたちはどうするのか悩んでいる中、今度は「郵便」についての紙芝居を読むことにしました。
すると、子どもたちも
「ポストに出せばいいんだね!!」
と興奮気味。
しかし、次なる疑問が。
「ポストはどこだろう??」
ということになり、ポスト探しが始まります。
いつもの公園の散歩先までの道中でも「ないねー」とポストを探したり、普段はいかない方面へポスト探しに行ったり。
それでもポストはなかなか見つからず、あきらめていたところで、
「おうちの人に聞いてくる」
との意見が。
その旨をボードフォリオにも掲示し、保護者へも協力をお願いしました。
すると、次の日から
「〇〇でみつけたよ」
「おうちのちかくにあったよ」
「ラーメンやさんのところ」
「公園の横にあった」
などの情報を教えてくれました。
その中で、「消防署の前にあった」という有力情報があがりました。
「そこならわかる!!」とクラスでも大盛り上がり。
早速、消防署方面へ行くことに。
その結果無事にポストが見つかり、手紙を投函。
ホッとしたのもつかの間、
「フォークリフトのおじさんにちゃんと届くかな…」
と不安そうでした。
数日後。
フォークリフトのおじさんからお返事が届きました。
「おてがみありがとう」
という言葉に大喜びでした。
(こっそり折り返し用の手紙を同封しておきました)
<考察>
進級してすぐのころは、特にプロジェクト保育をすることを意識することなく、まずは好きな遊びを見つけること、じっくり楽しむこと、そこから自信を持てるようにすること、を大切に活動を進めてきました。
『好きなように描く→認められる→意欲→好きな色→混ぜる→彩り→好きなものを描く→自己表現→得意→社会と繋がり→感謝から手紙を描こうと思う→社会の仕組み(郵便)を知る→探索する楽しみ→利用できる喜びと自信』と繋がっていきました。
虫を育てること、働く車、ごっこ遊び、工作、自然物を使った遊びなど、もっと世界を広げられた可能性もあったと思います。
今回は一つのことを深めることを大切にしましたが、その一方で他の可能性を潰してしまっていたかもしれないと反省しています。
このプロジェクトを進めていく中で、
「人の自己肯定感は一人で作り上げることは難しく人との関わりの中で育つという。」
ということを思い出しました。
好きなこと、得意なことがあるから、自信を持って人と関わろうとし、学びや自己肯定感に繋がる、ということを今回学ぶことができました。
つまり、得意なこと、好きなことは豊かな成長の道を拓いてくれということです。これからも思いきり遊びながら子どもたちの自信の持てるものを見つけられるような保育をしてきたいと思います。