「自分の思いに自信を持とう」~友だちと広がっていく遊びの世界~(1歳児クラス)

8月のある日のこと。
積み木コーナーでお店屋さんのように並べているお友だちがいたので、保育者が
「これください」
と声をかけてみました。
すると、「はい!」
と、お店屋さんごっこが始まりました。


そのをみて、他のお友だちも真似して
「〇〇くんも、これください!」
とあそびが広がっていきます。


「いらっしゃいませーー」
「〇〇くださーい」
「〇えんでーーす」

何気ない一言から、始まったお店屋さんごっこ。
もっとイメージが広がるようにと、カラーポリ袋で「トマト」や「ばなな」「ピーマン」を作ったり、スーパーのBGMをお部屋で流したり、おへやに「おかいもの おかいもの」の絵本を置いてみることであそびを広げてみることにしました。



すると、今までは保育者がお店屋さんをやることが多かったのですが、
お店屋さんになり、
「どうぞ!」
とお店屋さんになる子も増えていきました。


お買い物の興味が高まっていたので、
うんどうかいでは、"お店屋さんごっこ”を題材にした競技をすることにしました。


うんどうかい後もお部屋でお買い物ごっこをしている1歳児さん。
お金のやり取りのやり取りの中で、
「カードでおねがいします」
「ピッ」
「チャリーン」
と、それぞれのイメージするお会計の姿を膨らませていました。


そこで、実際にお店屋さんに行くことにしました。
その日は給食で使う食材をお買い物に頼まれていく、という使命を受けてお買い物へ。
緊張する姿もありましたが、お店の中を歩き回り、頼まれていた野菜を見つけ
レジではお金のやり取りをして、袋に入れた野菜を大事そうに抱えて
保育園に戻ってくることができ、とても自信に満ち溢れている様子でした。






<考察>
今回、お店屋さんごっこの遊びが広がったのは、何気なく子どもが遊んでいた姿にちょっとした言葉をかけたことで始まったのが一つのきっかけでした。
必要以上の声掛けは、子どものあそびを邪魔してしまうこともありますが、きっかけになる言葉をかけて様子を見ていくことは活動においても重要であると改めて気づくことができました。

子どもたちの何気ない声に耳を傾けたり、時には遊びの世界に入り込み思いを共有していったり、毎日あたりまえのように過ぎていく日々を子どもたちが満たされて過ごすことができるよう、保育者自身もワクワクしながら環境や保育を探求していきたいです。