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2025.03.31
「2歳児だからこそのプロジェクト保育 ~興味がある→自分で試すまで~」 (2歳児クラス)
きっかけは保育室の前にある消火器。
消火器が気になり、毎日のように眺めているお友だちがいました。

このお友だちの興味を広げるために、みんなで保育園の中の消火器を探したり
お散歩で消防署へ行ったりしていくと、クラス全体でも紹介への興味は広がっていきます。
ある日のこと、近くの公園へ行く途中にある『防火水槽』という標識に目が留まりました。
そこには『消火器』の『火』と同じ文字があることにきづきました。
防火水槽の下には黄色いマンホールがあることに気づき不思議そうに眺めています。
道路を見ていると他にもマンホールがたくさんあります。
その日からマンホール探しが始まりました。




散歩先でマンホールを探し、形や色、模様の違いに気付く子どもたち。
たくさん見つけてきたので、見つけたマンホールの写真を部屋に掲示し子どもたちが更にどんな興味を持つか探っていきました。
また、"〇△□"の形を取り入れた制作を行うことで"形"への認識を深めていきました。
ある散歩の日のこと。
いつものようにマンホール探しをしていると、マンホールを見つけると開けようとする姿がありました。
道路にあるマンホールは重たく開けられないのであきらめて保育園に帰ることに。
帰ってきた保育園の園庭にも小さな丸い排水溝があるのに気づき、
「あけてみたい!」
というお友だちがいたので、園長先生にお願いして開けてもらうことにしました。


排水溝を開けてみると、その中では水が流れていることを発見します。
「どこからながれているんだろう??」
と興奮着ものお友だちが周りを見渡すと、ちょうど水道で水を出していることを見つけ、それがここに流れてきているのではないかと考えだします。
その後も園庭内の排水溝を開けて、水の流れを確認して喜んでいました。
その数日後、お家から『水道』という水の流れに関する絵本を持ってきてくれたお友だちがいました。

その絵本には水道、トイレ、お風呂などの水の流れが書いてあったので、子どもたちと一緒に水道の下の扉を開けて水道管を確認したり、水の音を聞いてみたりしました。
その後も手を洗うたび、トイレの水を流すたびに水の流れを気にしている姿があります。


散歩中にマンホールから水の流れる音がすると
「保育園から流れていく水はマンホールにつながっていて川に流れているんだ!!」
と想像して楽しんでいました。
経験が知識となりそれを基に自分たちで考えだす喜びを感じているようでした。
水の流れから水に着目し、クラスの室内に『水の生き物図鑑』を置くことにしました。
赤名に興味を持ち始めた子どもたちは、玄関にある水槽の魚を見に行くことに。
すると、水槽は見る角度によって魚の大きさが違うことに気づきました。

"水の不思議"に興味を持ち始めた子どもたちは、
水の入った透明のコップに物を入れると大きくなったり見え方の変化を楽しむ実験をしたり、色を付けて変化を楽しんでいます。

<考察>
2歳児は少しずつ言葉でのコミュニケーションが取れ、興味を教えてくれるようにはなりますが、幼児クラスのように“疑問を持って調べてみる”“繰り返し考えて試してみる”ということはまだ難しい年齢でもあります。
一方で、その基礎を作る年齢でもあり、知識がないからこそ“これは無理だ”“できない”ということもなく世界は無限でもあると感じたので、子どもたちの興味だけで活動をつなげるのではなく『3つの資質と能力』を念頭に置き、興味に沿った活動で何を学べるかを丁寧に考え進めていくことを大切にしてきました。
水の流れという難しい内容の活動を進める中でどこまで経験し、考えてもらうかということに何度も悩み、今でも悩みながら試行錯誤しています。
しかし、活動を始めた6月頃にはなかった“こうじゃないか?”と仮説を立ててみたり“こうするのはどうだろう”と試したり工夫したりする姿が最近出てきたのは大切にしてきたことがしっかり積み重なっていたのではないかと嬉しく思っています。
これからも活動を通して子どもたちのどんな力を引き出せるのかということを丁寧に考えながら保育していきたいです。
消火器が気になり、毎日のように眺めているお友だちがいました。
このお友だちの興味を広げるために、みんなで保育園の中の消火器を探したり
お散歩で消防署へ行ったりしていくと、クラス全体でも紹介への興味は広がっていきます。
ある日のこと、近くの公園へ行く途中にある『防火水槽』という標識に目が留まりました。
そこには『消火器』の『火』と同じ文字があることにきづきました。
防火水槽の下には黄色いマンホールがあることに気づき不思議そうに眺めています。
道路を見ていると他にもマンホールがたくさんあります。
その日からマンホール探しが始まりました。
散歩先でマンホールを探し、形や色、模様の違いに気付く子どもたち。
たくさん見つけてきたので、見つけたマンホールの写真を部屋に掲示し子どもたちが更にどんな興味を持つか探っていきました。
また、"〇△□"の形を取り入れた制作を行うことで"形"への認識を深めていきました。
ある散歩の日のこと。
いつものようにマンホール探しをしていると、マンホールを見つけると開けようとする姿がありました。
道路にあるマンホールは重たく開けられないのであきらめて保育園に帰ることに。
帰ってきた保育園の園庭にも小さな丸い排水溝があるのに気づき、
「あけてみたい!」
というお友だちがいたので、園長先生にお願いして開けてもらうことにしました。


排水溝を開けてみると、その中では水が流れていることを発見します。
「どこからながれているんだろう??」
と興奮着ものお友だちが周りを見渡すと、ちょうど水道で水を出していることを見つけ、それがここに流れてきているのではないかと考えだします。
その後も園庭内の排水溝を開けて、水の流れを確認して喜んでいました。
その数日後、お家から『水道』という水の流れに関する絵本を持ってきてくれたお友だちがいました。

その絵本には水道、トイレ、お風呂などの水の流れが書いてあったので、子どもたちと一緒に水道の下の扉を開けて水道管を確認したり、水の音を聞いてみたりしました。
その後も手を洗うたび、トイレの水を流すたびに水の流れを気にしている姿があります。


散歩中にマンホールから水の流れる音がすると
「保育園から流れていく水はマンホールにつながっていて川に流れているんだ!!」
と想像して楽しんでいました。
経験が知識となりそれを基に自分たちで考えだす喜びを感じているようでした。
水の流れから水に着目し、クラスの室内に『水の生き物図鑑』を置くことにしました。
赤名に興味を持ち始めた子どもたちは、玄関にある水槽の魚を見に行くことに。
すると、水槽は見る角度によって魚の大きさが違うことに気づきました。

"水の不思議"に興味を持ち始めた子どもたちは、
水の入った透明のコップに物を入れると大きくなったり見え方の変化を楽しむ実験をしたり、色を付けて変化を楽しんでいます。


2歳児は少しずつ言葉でのコミュニケーションが取れ、興味を教えてくれるようにはなりますが、幼児クラスのように“疑問を持って調べてみる”“繰り返し考えて試してみる”ということはまだ難しい年齢でもあります。
一方で、その基礎を作る年齢でもあり、知識がないからこそ“これは無理だ”“できない”ということもなく世界は無限でもあると感じたので、子どもたちの興味だけで活動をつなげるのではなく『3つの資質と能力』を念頭に置き、興味に沿った活動で何を学べるかを丁寧に考え進めていくことを大切にしてきました。
水の流れという難しい内容の活動を進める中でどこまで経験し、考えてもらうかということに何度も悩み、今でも悩みながら試行錯誤しています。
しかし、活動を始めた6月頃にはなかった“こうじゃないか?”と仮説を立ててみたり“こうするのはどうだろう”と試したり工夫したりする姿が最近出てきたのは大切にしてきたことがしっかり積み重なっていたのではないかと嬉しく思っています。
これからも活動を通して子どもたちのどんな力を引き出せるのかということを丁寧に考えながら保育していきたいです。