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2025.03.31
「ベイブレード研究」(3・4・5歳児クラス/おひさまグループ)
新年度が始まった4月上旬。
お部屋に「プリズモ」という玩具を置いてみると、楽しそうにあそぶ姿がありました。
その中で、プリズモを回すと「模様が変わる」と気づいたお友だちがいました。
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回っている模様を撮りたい!!と「回っているプリズモの写真を撮って」と保育者にお願いするようになりました。
そして、「綺麗なのでみんなにも見てほしい」と、その写真を部屋に飾るようになりました。
『回ると模様が変わる』ということに気づいた子どもたちはお部屋にある様々なものを回してみることを始めました。
そのうちお部屋だけでなく、保育園内にあるものや、お家にあるもの、「回すとどうなるだろう」と疑問に思ったものを回してみます。
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色々なものを試す中で、回ったものをお集まりで発表しました。そんな中、ビットになる部分(中心部分)に注目し、
「ベイブレードは回る部分をビットがある。ビットを付けたらもっと回るかも」
と考えたお友だちがいました。
そこで、ペットボトルのふたにビットの代わりとなる、ビーズを付けて回してみると、より長く回ることに気づきました。
ビットを付けたペットボトルのふたを回すことを楽しむ中で、ビットの大きさ、太さ、中心に付けたほうがよいなど、『どうすれば長く回るか』を考えるようになりました。
いろいろと試して作っていく中で、それぞれのお気に入りのビットができ上がりました。
誰が長く回るかストップウォッチで時間を計ったり、自分の作ったベイと友だちのベイのベイバトルが始まりました。
バトルがより楽しめるようにと自分たちで得点ボードを作ってみたり、ルールを考えている姿がありました。
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ベイバトルがひと段落してきたころ、コマへの興味が広がるようにと、お部屋に「世界のコマ」の絵本を置いておくことにしました。
すると、すぐに興味を持ち読み始めるお友だち。
その本には、
『ベーゴマがベイブレードになった』
ということが書かれていたり、
『ベイブレードのランチャーに似ている、イギリスの「糸引きゴマ」というコマがある』
と言うことを知り、糸引きゴマをやってみたいという声があがりました。
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さっそくクラスに「糸引きゴマ」を用意すると、小さな穴に紐を通すことに苦戦しながらも、集中して取り組む姿みられました。
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そんな中、回る仕組みを観察しながらランチャーを見ていると、「つくれるかも」とランチャー部分に興味を持ち始める子がいました。
お部屋の中でランチャーになりそうな素材を探すとプラカップを見つけたので、プラカップで簡易的なランチャーを作り、コマを回してみました。
ところが、「糸が巻きにくい」「手で持ちにくい」などの意見を挙げ、どうすれば回しやすいランチャーができるかの話し合いが始まりました。
話し合いを進める中で、粘土でランチャーを作りたいという声が上がったので、木粉粘土、素焼き調粘土、石粉粘土など素材の違う粘土を用意すると、子どもたち自身で作ってみたい粘土でランチャーづくりが始まりました。
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乾くと回しにくかったり、ぼろぼろになったりすることを経験しながら『素焼き調粘土が良い』ということが分かったので、クラス内で素焼き調粘土ランチャーづくりが始まりました。
乾いたランチャーに色を塗りたいとのことだったので、色塗りをすることになりました。
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その後は、ランチャーでコマを長く回そうとする興味が続いているのはもちろんですが、素焼き調粘土と園庭の泥の感触が同じと気づいた子が、「泥でもランチャーが作れるかな?」と興味を示し、様々な種類の泥でランチャーをつくりながら、『泥の研究』が始まっています。
<考察>
遊びを強制するのではなく、緩やかに見守りながらその経験ができるように導いていくことの難しさは感じますが、子どもたちが感じていることをキャッチしながら遊びの提案をしていくことができたのではないかと思っています。
その力が発揮できるように関わっていく事が私たち保育者の役目だと改めて思いました。
年齢、月齢ではなく、発達、興味に合わせた保育を目指し、そのために“子どもを知る”努力、“子どもが力を伸ばしていける”環境作り・関わりを続けていきたいです。
お部屋に「プリズモ」という玩具を置いてみると、楽しそうにあそぶ姿がありました。
その中で、プリズモを回すと「模様が変わる」と気づいたお友だちがいました。
回っている模様を撮りたい!!と「回っているプリズモの写真を撮って」と保育者にお願いするようになりました。
そして、「綺麗なのでみんなにも見てほしい」と、その写真を部屋に飾るようになりました。
『回ると模様が変わる』ということに気づいた子どもたちはお部屋にある様々なものを回してみることを始めました。
そのうちお部屋だけでなく、保育園内にあるものや、お家にあるもの、「回すとどうなるだろう」と疑問に思ったものを回してみます。
色々なものを試す中で、回ったものをお集まりで発表しました。そんな中、ビットになる部分(中心部分)に注目し、
「ベイブレードは回る部分をビットがある。ビットを付けたらもっと回るかも」
と考えたお友だちがいました。
そこで、ペットボトルのふたにビットの代わりとなる、ビーズを付けて回してみると、より長く回ることに気づきました。
ビットを付けたペットボトルのふたを回すことを楽しむ中で、ビットの大きさ、太さ、中心に付けたほうがよいなど、『どうすれば長く回るか』を考えるようになりました。
いろいろと試して作っていく中で、それぞれのお気に入りのビットができ上がりました。
誰が長く回るかストップウォッチで時間を計ったり、自分の作ったベイと友だちのベイのベイバトルが始まりました。
バトルがより楽しめるようにと自分たちで得点ボードを作ってみたり、ルールを考えている姿がありました。
ベイバトルがひと段落してきたころ、コマへの興味が広がるようにと、お部屋に「世界のコマ」の絵本を置いておくことにしました。
すると、すぐに興味を持ち読み始めるお友だち。
その本には、
『ベーゴマがベイブレードになった』
ということが書かれていたり、
『ベイブレードのランチャーに似ている、イギリスの「糸引きゴマ」というコマがある』
と言うことを知り、糸引きゴマをやってみたいという声があがりました。
さっそくクラスに「糸引きゴマ」を用意すると、小さな穴に紐を通すことに苦戦しながらも、集中して取り組む姿みられました。
そんな中、回る仕組みを観察しながらランチャーを見ていると、「つくれるかも」とランチャー部分に興味を持ち始める子がいました。
お部屋の中でランチャーになりそうな素材を探すとプラカップを見つけたので、プラカップで簡易的なランチャーを作り、コマを回してみました。
ところが、「糸が巻きにくい」「手で持ちにくい」などの意見を挙げ、どうすれば回しやすいランチャーができるかの話し合いが始まりました。
話し合いを進める中で、粘土でランチャーを作りたいという声が上がったので、木粉粘土、素焼き調粘土、石粉粘土など素材の違う粘土を用意すると、子どもたち自身で作ってみたい粘土でランチャーづくりが始まりました。
乾くと回しにくかったり、ぼろぼろになったりすることを経験しながら『素焼き調粘土が良い』ということが分かったので、クラス内で素焼き調粘土ランチャーづくりが始まりました。
乾いたランチャーに色を塗りたいとのことだったので、色塗りをすることになりました。
その後は、ランチャーでコマを長く回そうとする興味が続いているのはもちろんですが、素焼き調粘土と園庭の泥の感触が同じと気づいた子が、「泥でもランチャーが作れるかな?」と興味を示し、様々な種類の泥でランチャーをつくりながら、『泥の研究』が始まっています。
<考察>
遊びを強制するのではなく、緩やかに見守りながらその経験ができるように導いていくことの難しさは感じますが、子どもたちが感じていることをキャッチしながら遊びの提案をしていくことができたのではないかと思っています。
異年齢で遊びを作っていく中で、“年齢で判断してはいけない”という事を強く感じます。考えを深めることも、物事に集中して取り組む時間も5歳児の方が…と考えてしまう事がありますが、“興味”があれば子どもは食いついて参加しようとします。
3歳児でも3歳児なりの考えを伝えようとする力があり、4歳児でも粘り強く挑戦しようとします。その力が発揮できるように関わっていく事が私たち保育者の役目だと改めて思いました。
年齢、月齢ではなく、発達、興味に合わせた保育を目指し、そのために“子どもを知る”努力、“子どもが力を伸ばしていける”環境作り・関わりを続けていきたいです。