イロンナカタチ~一緒に心を動かそう~(2歳児クラス)

進級した4月。
新しいお部屋で、最初は少し緊張した表情も見られましたが、子どもたちは日々の関わりの中で、
好きな場所、落ち着く時間、夢中になれる遊びを見つけながら、自分の「好き」を広げていく姿が見られるようになりました。

そんな子どもたちの姿のそばにあったのが、昨年度から夢中になっていた"光や影"でした。
床に映る光、窓から差し込む日差し、歩くと一緒に動く影。
「きらきらしてる」
「おばけみたい!」
と、何気ない発見を楽しむ声が聞こえてきました。

その声に耳を傾けながら、絵本『わたしのワンピース』をヒントに、散歩や制作を通して光や色に触れる遊びが始まりました。



お花にワンピースをかざして色の変化を楽しんだり、木の間から見える空を見上げて
「きれいだね」
と感じたり、いつも見ている風景でも、少し視点を変えるだけで、子どもたちの世界が広がっていくことを感じました。




光や影に親しむ中で、
「ここは黒いね」
「こっちは明るいよ」
と、色の違いに気付く声が聞こえてきました。

曇った日には影ができないこと、太陽が顔を出すと影が現れることなど、遊びを通してたくさんの発見もありました。
大人が教えなくても、子どもたちは自分で確かめながら、気付きや疑問を積み重ねていく姿を見せてくれました。

そこから、色そのものへの関心が高まり、カラー虫めがねを使って景色をのぞいたり、
色のついたセロハンを重ねたりしながら、
「同じ場所なのに、違って見える」
という発見を楽しむようになりました。





さらに、色水や絵の具を使った遊びでは、
「赤と青をまぜたら、どうなる?」
「もう一回やってみたい」
と、色を混ぜることに夢中になる姿が見られました。




混ぜる量や順番を変えることで、
同じ色でも違った色になることに気付き、
「さっきとちがう!」
「なんでだろう?」
と、不思議さを感じる場面も増えていきました。




こうした経験を重ねる中で、
子どもたちは色は混ざると変わるということを、遊びを通して実感していきました。








色への興味が深まるにつれ、
「この色、○○ちゃんが好きなんだよ」
「ぼくも一緒!」
と、お友だちの思いにも自然と目が向くようになりました。

そこで、クラスではサークルタイムをおこない、自分の好きな色を伝えたり、友だちの話に耳を傾けたりする姿が見られました。
人前で話すことに少しドキドキしながらも、思いを受け止めてもらえる嬉しさを感じているようでした。




こうした経験は、やがてごっこ遊びへとつながっていきます。
アイス屋さん、へびさん、お医者さん、そして「三びきのこぶた」。




段ボールでお家を作り、「ここがレンガのおうちね」「オオカミが来たよ!」と役になりきる姿からは、物語の世界を自分たちなりに表現する力が育っていることが伝わってきました。





積み木や形遊びでは、
「三角と三角で四角になる!」
「これ、ロボットみたい!」
と、形を組み合わせながら考える姿も増えていきました。
すぐに答えが見つからなくても、
「どうしよう?」
「こうしたらいいんじゃない?」
と、友だちや保育者と一緒に考える時間が、遊びをさらに豊かにしていきました。






光や色、形との出会いから始まった遊びは、
想像すること・考えること・伝え合うことへと、少しずつ広がっています。
私たちは、すぐに答えを教えるのではなく、
子ども自身が
「考えてみたい」
「やってみたい」
と思える時間を大切にしています。
これからも、子どもたち一人ひとりの心が動く瞬間を見守っていきたいと思います。