「竹から始まった物語 ~私たちが学んだこと~」(3・4・5歳児クラス おひさまグループ)

進級してすぐのお散歩でタケノコに興味を持ち始めたおひさまグループ。
タケノコから竹、ヘビ、長さと興味が移っていきました。

過去のブログ
たけのこからの興味(幼児クラス/おひさまグループ)



長さへと興味が広がっていく中で、
保育者の等身大を真似して自分たちの等身大を作り始めるお友だちがいました。


等身大を飾っていると、
「洋服を着ていないとはずかしい」
と色を塗ってくれるお友だちがいました。

自分だけでは飽き足らず、自分のお父さんや0歳の弟を等身大を取り、一緒に並べて飾っていました。





保育者はただ飾るのではなく、わざと年齢順に並べてみました。
すると、「年齢の低い子は小さい」ということを発見していました。
また、自分たちも年齢が低いころはどんなだっただろう?
と興味を持っている様子だったので、
保育室に「みんなあかちゃんだった」という絵本を置いたり、
あかちゃんの人形を置いたり、お世話するものを増やしたり
保育者が0歳児の頃の写真を貼り、「あかちゃん」に興味を持ているようにしました。

「ごはんたべれないから、ミルクのむんだよね」
「まだあるけないんだよね」
と、子どもたちは家族ごっこをする中で
赤ちゃんのお世話を今まで以上に大切にするようになりました。



その頃、0歳児の頃の写真に割りばしをつけて動かしていたこともあり、
塗り絵で描いた絵に割りばしをつけて、ペープサートをして遊ぶ姿が見られました。




保育者は、遊びが広がって行ってほしいと、
「いぬのおまわりさん」や「こんこんくしゃん」
など、歌いやすい題材を印刷しておきました。
すると、さっそく切って、ペープサートにして遊び始めます。

夏の間、ペープサートで演じることを楽しんでいたので、
保育者がお面を準備してみると、自らがお面をかぶって役になりきる姿がありました。
すると、遊びの中で入役を決め、劇あそびをする姿が見られました。





<考察>
4月当初は年長児が活動をリードするものだと思っていたが、子どもたちからの前向きな意見がなく、焦りを感じていました。
そのため、保育者がきっかけを作ることが多くなってしまいましたが、その都度クラスの状況を見極めて、担任間で話し、悩み、相談し、反省して次に生かしていきました。
子どもたちから、声があがらないことを、子どもたちの責任にするのではなく、なぜあがらないのかを考えて、そのために何をすればよいかを考えなければならなかったです。
一人ひとりが輝き始めている年長児が、行事や劇を通して、クラスを引っ張ろうとしているので、失敗を経験し、諦めない気持ち、挑戦する気持ちがさらに育って行くように配慮していきたい。